屋形船は平安時代からその原形はあり、貴族の遊びなどに使用されていました。河川整備が進んだ江戸時代に栄え、大名や豪商などが花見や月見、花火などの遊びに愛用したといわれています。特に隅田川の屋形船は金銀漆の装飾で飾り豪華だったとか。延宝年間(1680年頃)までが屋形船の全盛期で、天和2年の大船禁止令により衰退し始めたといわれています。その後、明治維新の後も引き続き親しまれたが、第二次世界大戦での敗戦後に文化の移り変わりや、河川の劣化、水質汚濁などで勢いを失っていきました。そしてまた昭和時代末期のバブル景気や水質の改善によって、屋形船は再び勢いを取り戻し始めたのです。江戸深川を舞台にしたテレビ時代劇などでは、屋形船が登場人物たちの情報交換の場としてよく使われています。 また、悪代官と悪徳商人の密談の場としても、屋形船がしばしば登場します。